恋愛小説を捨てよ、街へ出よう

恋愛小説
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恋愛小説論

ーS sideー
  この気持ちはなんだろう
ふと、そう思ったのはもういつだったか思い出せない。
メンバーに抱く感情はみんな同じで改めて考えることなんかないし
眠れぬ夜を繰り返すことなんてありえない。
その誰かさんの魅力的な行動に動作を止めることもないし
大丈夫かな?なんてハラハラしたり心配したり胸がザワつく事は当たり前にあるけど
「しょうちゃん!しょうちゃん!」
ドキドキなんて表現は間違いなんじゃないかって
首を傾げるのに
「しょうちゃん!これ、みて!しょうちゃん絶対好きでしょ」
雑誌を広げ大好物が目の前に映っても俺の視覚や嗅覚は
「しょうちゃん?聞いてる?」
雅紀にばっかり。
「うん…聞いてる」
今日はフラワー系の柔軟剤の匂いがするとか綺麗な横顔だなとかもっと袖から手を出せよ!可愛いじゃんか!とか
「これ、美味しそうじゃない?好きでしょ?」
食欲や、ありとあらゆる欲よりも
「す…き……」
もっとこっち見てって、話してって雅紀欲の方が勝ってるみたいで
この胸のドキドキは、なんだろう
血圧上がってんのかな?とか
気のせいか
さっきまで恋愛小説家の方と対談してたからちょっと影響受けて敏感になってるのかも
気のせいか
雅紀は綺麗だなんてガチで思うのはニューハーフとのロケ後だから仕方ない。普段だったらこんな風に思わないよ。
ね…?
気のせい気のせい
雅紀にドキドキするなんてありえないでしょ
メンバーだぞ仲間だぞ
男だぞ

「翔さん?」

「ん?」

「大丈夫っすか」

「なにが?」

「すげー目の下黒いけど。ちゃんと寝れてるの?」
ニノに言われて鏡を見れば笑えないほど酷い顔をしていた。
昨日何時に寝たっけそもそも俺、寝たっけ?
「忙しい?覚えることいっぱい?」
楽屋に置いてある煎餅を摘みながらニノに聞かれ思い返せば
雅紀の事しか考えてない事に気が付いた。
「考える事がいっぱいだよ」
あんなに何度も自分に問い掛けていた言葉に今はハッキリと答えられる。
ドキドキは
気のせいなんかじゃない
僕は相葉雅紀に恋をした。

なんか松潤の映画みたい。

どちらも衝撃的な内容だ。

「しょうちゃん、はい」
目の前に映るのは
「あんころ饅頭。しょうちゃんも食べてみな」
極上の和菓子よりもきめ細かく滑らかで舌触りもよさそうな…
「しょうちゃん?いらない?」
俺の大好きな人。
「あ…ありがと。食べる!」

「美味しいよ」
いつも通り隣に座りいつも通り異様に近い肩にドキドキするこの気持ちは間違いなく
愛だった。
雅紀とはもう何年も何年も一緒にいる。
当たり前のように隣にいてこうしてこんな近くでモグモグしてる顔もたくさん見てきた。
気付けば笑顔になってて胸は高鳴り雅紀と一緒に過ごせる時間を幸せに感じたしどんな過酷な仕事だって雅紀と一緒、雅紀も頑張ってるんだと思ったら、どれだけ詰め込まれた仕事だって難なくこなせた。
ここ何年かはただただ幸せだった。
なのにこのドキドキはいつからかズキズキに変わった。
雅紀と居ると苦しくなった。
辛くなった。
離れたくなった。
「しょうちゃん、もう行っちゃうの?」
次の仕事まで時間があってもまるで逃げるように移動するようになった。
雅紀と一緒の仕事終わりに飲むコーヒーが食べる甘い物が雅紀と過ごす温かい空間が何よりのご褒美だったのに
自分から取り上げるようなことをして…俺って自分に対してもドSなんだと強く思った。
自分の気持ちを知って認めたら次は…
本人が欲しくなるでもさ…無理だよ。
恋愛の事には鈍感な俺だってそこは分かっている。
付き合うなんてさ雅紀に気持ちを伝えるなんて
明日世界が終わる時だよ。
「お疲れ様」

「しょうちゃん…」

「なに」

「また明日ね」
世界が終わればいい
明日なんて来なければいい
楽屋を出る時必ず思った。
雅紀の顔が悲しそうに見えるのは思い込みのせいだろうか
そんな顔すんなよ……
ズキズキ
胸が痛いってこうゆうことなんだな。
雅紀に教えてもらったことが、いくつもあるここへ来て知らなかった感情にたくさん出会った。
今まで俺が感じてきた苦しみなんてへみたいに思えるほど雅紀からのダメージは強すぎた。
もしも明日地球が滅亡するなら俺は今すぐ雅紀を抱き締めて
「愛してる」
王子様みたいなキスをするんだ
お姫様みたいに綺麗な顔の雅紀にはやっぱり爽やかにフレンチキスがいいかななんて
でも実際したら、もう 抑 えられなくてぐっちゃぐちゃのどっろどろになるんだろうかなんて
世界は終わらないから永遠に叶わない願望を頭の中に描き静かに目を閉じる。
そしてまた思う
気のせいにしてって
年が明けたら全てリセットされればいいのになんて
愛なんて感情はこの世から消えて無くなればいいと思った時もある。
だって叶わないんだよ?
雅紀が自分以外に愛を捧げてる姿を想像すれば
やっぱり眠れなくなった。
好きになったことを後悔した。
嫌いになるにはどうしたらいいかまで考えた。
でもさんざんやさぐれた後辿り着く場所は同じだった。
好きにならなきゃ感じられない素晴らしい想いを喜びを幸せを
たくさんたくさん雅紀に貰って来た。
好きになりたくて好きになれるわけじゃない。
夢中になりたくて夢中にはなれない。
雅紀を好きになれたこと愛せる人に出会えた事が奇跡で喜ばしい事なんだ。
その事は忘れちゃいけない。
雅紀をひとり残す楽屋の扉が静かに閉まる。
やっぱり終わって欲しくない。明日が来て欲しい雅紀に会いたい。
雅紀の笑顔を見ればズキズキは、またドキドキに変わるんだ。
同じ景色を見ながら一緒に歩いて行きたい。
「また明日」

閉まる楽屋の扉を背にしてもなかなか一歩を踏み出せずにいると
.*・゚

新しい世界のはじまりが見えた。
次回のお話

恋愛小説でしか味わえない感動がある

りぃさんの素敵なブログに共感して
とても感動したのでリブログさせていただきました。
りぃさんのブログを読んで自分と同じ考えの方がブログを発信してくださったと
感動で胸が熱くなりました。
りぃさん、リブログの承認をしてくださって
ありがとうございます♡
願かけ桜は上越市、長岡市などの新潟を舞台にした小説ですが、架空の物語ではなく、
実際に長岡空襲で燃えさかる炎の中に飛び込んで
命をかけて日本人女性を助けてくれた台湾人兵士が存在し、それがきっかけで恋が芽生えたそうです。
台湾人と日本人の国境を越えたラブストーリーであることを、
広城京典先生の講演会で知りました。
最近知り合って意気投合している友人に
願かけ桜を話したらすぐに長岡市の図書館で借りて読んだそうですが、(ねーさん 借りずに書店で買ってよ)

とても感動して号泣したと言っていました。
太平戦争時代と現代をパラレルワールドの世界で行き交う悲恋の物語ですが、
とてもスピリチュアルな内容なので、
映画「君の名は」に匹敵すると言っていたので、
やはり共感してくれる人は多いと嬉しくなりました。
ただの恋愛小説ではなくスピリチュアルを含めた恋愛小説を書けるのは
広城先生の感性の豊かさだと思います。
戦時中に避難所とされて防空壕でたくさんの方が亡くなられた
平潟神社の前を通るのは霊を感じるから苦手だと言っておられました。
ニックのデビュー曲の願かけ桜をアニメで映画化したら素晴らしい作品になると思います。
さて その長岡空襲の慰霊と世界平和を祈るコンサートがもうすぐやってきます。
今回のメインゲストは長岡市出身の新人演歌歌手中澤卓也さん 22歳
ミラクルボイスイケメン演歌男子マダムキラー演歌界のアイドルと言われ
ただ今 人気上昇中の中澤卓也さん。
彼のオンステージを見るために全国から熱いフアンがたくさん来ていただけるとの情報もあり、
緊張感もありますが、とても楽しみにしています。
中澤卓也さんにも
長岡空襲が出逢いのラブファンタジー小説願かけ桜をぜひ読んでほしいなぁ
ニコラス・エドワーズ@nyk_staff モテワンの #歌王 で審査員として出させて頂くことになりました!僕が審査員なんてびっくりしましたけど、みなさんの歌を聴かせて頂けるのを心から楽しみにしています♪ 審査をたくさんされてきた者ならではの審査をして行きたいと思っています… https://t.co/UvHqYbin742018年06月01日 15:02

ニックがモテワン2018の
審査員を務めることになりました。
のど自慢THEワールドで3回優勝を果たした歴代チャンピオンである実力派のニックですが、
挑戦者のプレッシャーや歌を愛する想いが誰よりもわかるニックだから審査の基準が厳しくても
愛情あふれた素敵な審査員を務めることができると思います。
日時 8月4日(土)会場 幕張メッセ1万7000人が集結します!
ニックの魅力と知名度も上がることが予想されるうれしい企画です。
これからが楽しみですね♡
ニコラス・エドワーズさん応援ブログ

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